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祖師谷プラザからのお知らせ 中学入試問題

中学入試まで4カ月余り
過去問に取り組んでいます
所謂傾向と対策です
そんな中
ある中学の過去問に興味を惹かれました

ホッジ予想
ポアンカレ予想(解決済み)
リーマン予想
ご存知の方も多いと思います
未だ証明できていない数学の命題です
詳しいことは割愛しますが
予想ですから、
〈誰も証明は出来ていないけれど、成り立つような気がする〉
と言うものです

そんな未解決の問題の中に
『ABC予想=オスターリー・マッサー予想』なるものがあります
フランスのジョゼフ・オスターリー博士とスイスのデイヴィッド・マッサー教授が1980年代に発表したものです
そして、ここ数年この予想が京都大学の望月新一教授によって、証明されたのではないか!と話題になっているそうです

では、この『ABC予想=オスターリー・マッサー予想』はどんな予想でしょうか
皆さんに少しご説明したいと思います

例をあげてみます
先ずは無限にある整数1,2,3,4,5・・・・・
の中から二つの整数AとBを選びます
ただ、どの整数を選んでもいいわけではありません
選べるのは、
「8と33」
「11と50」
などです
8と33を積(かけざん)の形に分解してみると
8=2×4=2×2×2
(この時、2×4でやめないで、整数でこれ以上分解できなくなるまで分解します
つまり、2×4でやめず、
『2×2×2』まで分解すのです
33はどうでしょうか
そうです
『11×3』です
そして
8と33の積の数字(整数)を見てみると、それぞれの積の数字には共通の値(整数)はありません
(数学では、積の形にした時の一つ一の数字、ただし1以外の整数を『因数(いんすう)』と言います
そして共通の因数を持たない8と33は『たがいに素(そ)』と言います

では
11と50は『互いに素』でしょうか
11=11×1
11の因数は11
50=2×25=2×5×5
50の因数は2と5
です
ですから11と50は共通の因数を持たないので、『たがいに素』です
例えば
8と50(両方とも2があります)
11と33(両方とも11がリマス)
はそれぞれ、互いに素ではありません(整数で分解してみてください)

ここまでいいでしょうか
長くなりましたが、ここからが本題
もう少しお付き合いくださいますか

『オスターリー・マッサー予想』は、『互いに素』である二つの整数A・Bを選んだときに以下のことが成り立つような気がする!!と言うのです
「8と33」の場合
この二つの数の和(足し算の答え)Cを求めます
8+33=41
なので和Cは41です
ここで注意することは41は〈1×41〉になることですね
次に、
A×B×Cを計算します
ただしA、B、Cは、これ以上分解できない整数の積のかたちにしてから、それぞれ異なる因数だけを掛け合わせます
(2×2×2)×(3×11)×41⇒2×3×11×41=2706⇒Dとします
そうするとここにある整数A・B・C・Dでは
A=8
B=33
C=41
D=2706
なので
DのほうがCよりも大きい数になります
つまり
『オスターリー・マッサー予想』は無限にある整数1,2、3、4、5・・・・・の中から『互いに素』である二つの整数AとBで、「たいていの場合、整数Dは和Cよりも大きくなるだろう」と言う予想です
長くなって済みません
一口に中学入試問題と言っても
このところ、思考力が問われる問題が多くなっています
計算が速くて正確!なのは勿論なのですが情報をしっかり読み取って、消化して考えることがとても大切です
知識の量だけを試される入試から変わっています

では
「8と39」
「5と32」
「53と72」
で、CとDはどちらが大きいでしょう!?

 

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