読解力を上げる⑤多読は読解力を上げない編
本が好きで、たくさん読むお子さんは、素晴らしいですね。
それなりに多くの知識を持つことになるだろうし、内面に豊かな世界を育んでもいると思います。
本を読まない子より、読む習慣のある子の方が断然いいし、小学校低学年までは、読解力を上げるシリーズ①から④までのことは自然に出来ているかも知れませんし、国語の成績も特に問題ないかも知れません。
では、本を多く読むお子さんは読解力があるかというと、必ずしもそうではありません。
結論を先に申し上げると、読解力を上げることで大切なことは、やや難しい内容のものを読み続けることとジャンルを問わず満遍なく読むこと なのです。
本好きなお子さんは、読むのが楽しいから読むのですし、自然に自分が読みやすい本を選んでしまいます。
すなわち、読む本の内容とレベルに偏りがあるのです。
ファンタジーの好きな女の子は、物語文の読解は得意ですが、論理性の要る論説文の読解は苦手な傾向にあります。
そして、小学生で「読解力を上げるために難解な書を読もう」というお子さんは、あまり居ないでしょう!
次回は、「夏休みの国語学習について」です。