2020.10.24 川崎プラザだより~きちんと「式」を書こう。
学習状況について、またまた思うところがあります。それは、算数・数学で「式」を書かない生徒が一定数いるという現状です。
本人達に
「なぜ?」
と訊ねると、
「面倒臭いから。」
という反応が大半を占めるのですが、小学校の先生に「書くな。」と指導を受けた生徒もいました。
はっきり言って“とんでもない指導”です。
学習は、答えが正解すればそれで良いというものではないはずです。筋道立てた考え方をしっかり示すことが、とても大事なのです。先日ある私立中学校の入試説明会で、入試担当の先生がおっしゃったことですが、
①誠実に努力する力
②筋道を立てて物事を考えられる力
の二点を出題の方針にするそうです。
特に算数においては、
『途中式や考えの過程を書かせる』
『途中の考え方を書かせる問題を増やす』
と明言されました。
したがって、前回取り上げた相手の話をきちんと最後まで聞く、文章も面倒臭がらずにきちんと読む、字は丁寧に書く、その上で自分の考えを筋道立てて相手にわかりやすく伝える、そして今回の「式」をきちんと書くことをしっかり指導していく所存です。
「面倒臭い。」は“禁句”ですよ。